めまい

アルフレッド・ヒッチコック監督「めまい」。
高所恐怖症で刑事をやめたスコティは、友人から妻マデリンの監視を依頼される。彼女は亡霊にとりつかれたように不可解な行動をとっているという。尾行するうち、入水自殺しようとした彼女を助けることになり、それがきっかけで二人は親密な関係に。しかし彼女を救うことは出来ず、ついに彼女は鐘楼から飛び降り自殺してしまう。スコティはそのことがトラウマとなるが、ある日彼女と瓜二つの女性と出会う。そこには驚くべき真実が・・。

ヒッチコック作品をいくつか観てわかったのは、前半1時間は抑えた展開にしておいて、後半で一気にたたみかける、という手を使うという点。この作品も後半にさしかかったところで、え?もう?という大きなどんでん返しがあり、どうなるかと思いきや最後の最後でまたも衝撃の結末、ってことですっかり引き込まれてしまった。
タイトルの「めまい」を象徴するように、うずまき形の花束や髪型、螺旋階段、曲がりくねった道などを所々配置してなんとなく不安な雰囲気を出している点もさすが。