ハンニバル


リドリー・スコット監督、アンソニー・ホプキンス主演「ハンニバル」。
“バッファロウ・ビル事件”から7年、FBI捜査官クラリスは、麻薬捜査で指揮をとっていたが、現場で多数の犠牲者を出してしまい、FBI内で窮地に立たされる。そんな時彼女の元へ、逃亡中のハンニバル・レクターから1通の手紙が届く。一方その頃、レクターの被害者で唯一の生き残りである大富豪メイスンは、レクターに復讐するため、クラリスを餌にレクターを捕らえようとしていた・・。
羊たちの沈黙」の続編。だいたい”2匹目のどじょう”狙いの作品は失敗することが多いんだけど、本作もその印象が否めないなぁ。ストーリーを面白く見せようといじりすぎなんじゃないかな。もっとクラリスとレクターとの関係に的をしぼって描いてほしかった。メイスンもなんだかにぎやかしに入っただけみたいで、作品の要素としてプラスに働いてないカンジ。「レッド・ドラゴン」がなかなかの傑作だっただけにシリーズとして惜しいなぁ。
展開が平板で退屈だと思っていたら、監督はあのリドリー・スコットか。(エイリアンとかの監督の人ね。)この監督はいつもこんなカンジなんだよな。どうも好きになれん。
それとTV版、カットしすぎ!いくら残虐シーンが子供に悪影響だからって、あの切りようはヒドイ。あれじゃ本作の印象が全然伝わらないと思うぞ。TVで観てこんなもんかと思った人は、DVDで観てください、全然違うから。

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