ザ・コア


ジョン・アミエル監督「ザ・コア」。ホントは「二重スパイ」を観る予定だったんだけど、会社でイヤなことがあって(-_-;)気分よくなかったので、なにかアタマを使わないで観れる爆発モノを観てスッキリしたくなったのであった(笑)
ある日アメリカのボストンで、ペースメーカーをつけた人々が同時に突然死するという事件が起こる。他にも鳩が方向感覚をなくしガラスに激突するなど、世界中で大混乱が起こり始める。地質学者のジョシュは、その原因が地球の核(コア)が回転を停止してしまったことで地球の電磁界が崩壊しつつあるためだと気づき、各分野のスペシャリストを集めたチームで地球のコアまで行き、核爆弾を爆発させた衝撃波で再びコアを回転させる、という作戦を実行することに・・・。
これは完全に「アルマゲドン」の焼き直しと言っていいなぁ。だけどストーリー展開に意外性がまったくと言っていいほどないことを考えると、面白さはアルマゲドンに遠く及ばない。このテのSF映画で科学的にムリがあるとか言うのは野暮ってモンだけど、シロート目から見ても明らかにそりゃないよ、と言いたくなる箇所がちょっと多すぎ。それと何度か重大な問題が起こったときに、その解決策を彼らの「ひらめき」だけに求めるのはどうかと思うぞ。どうもご都合主義的な展開が目に付いて面白みに欠ける作品だった。
それと監督がインタビューで「まわりを取り巻く状況よりもその中におかれたキャラクターがなにより重要!」なんて言ってるわりには、登場人物に有名な人がほとんど出ていない上に、彼らの人間性を感じさせるエピソードがほとんどなくてステレオタイプなキャラクターなのはどういうこと?監督さんよ。
地中映像の特撮は新鮮味には欠けるがなかなかキレイだった。「ミクロの決死圏」をちょっと思い出すね。

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