ラストサムライ

エドワード・ズウィック監督「ラストサムライ」。主演トム・クルーズ
1870年代、官軍に西洋式戦術を教えるため来日したネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)は、政府に反旗を翻した侍、勝元盛次(渡辺謙)に捕らえられる。勝元率いる侍たちの武士道精神に感銘を受けたオールグレンは侍たちと固い絆で結ばれてゆく。しかし、滅びゆく運命を選ぶしかない侍たちは、官軍と最後の戦いに挑む・・。
久々に1,800円ぶん満足できる作品に出会ったなぁ!という感じ。ハリウッドがつくるサムライ映画、やるではないか。勝元軍の最初の登場シーンのカッコいいこと!日本人から見れば細かいつっこみどころは多々あるけど、それを気にさせないくらいの勢いがこの作品にはある。一言でいうと”心が燃える”映画だ。最近の多くの映画と違ってへんにヒネっていないところが、逆に素直に感動できる。(いかにもハリウッド的ではあるけど。)
渡辺謙がこの作品でいい評価をされてるようだけど、それは彼の演技力以上にハリウッドの演出力のおかげだと思うなぁ。(逆に言うと日本映画の演出力のダメなこと・・。)真田広之は役柄のせいもあるがちと影が薄かったか。個人的には微妙で難しい役どころを演じきったトム・クルーズがやはりスゴイと思う。今年一年の映画を締めくくるにふさわしい良作。気になる人は行っとき。