悪意

osamu2003-04-22

東野圭吾著「悪意」読了。
人気作家の日高邦彦が自宅の仕事場で殺害される。第一発見者は妻・理恵と日高の幼なじみである野々口修の2人。刑事の加賀は、野々口があやしいと感じ捜査を開始する・・・。
いや〜この本にはびっくりだ。なにがびっくりって、読み始めて最初の1/4くらいで犯人がわかって、そのトリックも解明されちゃうのだ。読んでて残り3/4はどうすんだ〜、って思ったよ。しかし犯人はなぜか動機については堅く口を閉ざし、刑事は隠された動機を求め捜査を続ける。そこから明らかになっていく日高と野々口の隠された過去、そして動機が明らかになったと思ったところでラストの大きなどんでん返し!最後まであっちに振られこっちに振られ、何を信じたらいいのかわからない、その不安定感が面白かった。