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チェック

hon-cafe(http://www.hon-cafe.net/)より。 「シー・ユー・ネクスト・サタデイ 完全収録『激殺!映画ザンマイ』」柳下毅一郎(著)ぴあ \1,600 著者・柳下毅一郎氏の観点で綴る、かなり率直なツッコミ・ポイントが並んだ映画紹介262本。『weekly ぴあ』連載。…

妖星伝

半村 良「妖星伝(1)」読了。 妖しい術を使い徳川幕府を裏から操り腐敗させようとする「鬼道」の面々。彼らは各派に分かれそれぞれの陰謀をめぐらせ、血と淫液にまみれた凄絶な争いをくり返えす。そこへ、超人的な能力を備えた宇宙人が出現する!果たして彼は…

「量子論」を楽しむ本

佐藤勝彦監修『「量子論」を楽しむ本』読了。 量子論発展の歴史を追うことでその概要を簡略・丁寧に説明している入門の入門書。 『「相対性理論」を楽しむ本』も以前読んだけど、今回も”難しい計算過程は知らんでいい、こういう結論が出てるんだよ、そこだけ…

eiga.book special issue マトリックス完全制覇!

http://www.eiga.com/book/index.shtml 定価750円(税込)で10月17日発売。「マトリックス」3部作をフィーチャーした特別号。とりあえず買って気分を盛り上げていきますか。

マトリックスの哲学

マトリックスの公式サイト(http://www.whatisthematrix.com/japan/)で、【哲学】というコーナーが立ち上がっている。「マトリックス」という作品がもつ哲学的な側面について、その道の学者など8人が言及したエッセイ集になっている。面白そうだからプリン…

テロリストのパラソル

藤原伊織著「テロリストのパラソル」読了。 アル中のバーテンダーである島村は、20年あまり過去を隠しひっそりと暮らしてきたが、ある日新宿中央公園の爆弾テロに遭遇、そこから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の恋人の娘である塔子らが次々と…

葉隠入門

三島由紀夫著「葉隠入門」読了。 『武士道といふは、死ぬ事と見つけたり』の句で有名な、武士道における覚悟を説いた山本常朝の修養書「葉隠」に、三島由紀夫が解釈を加えた作品。 三島由紀夫が加えた解釈については別にどうという感想はもたなかった。が晩…

「相対性理論」を楽しむ本

佐藤勝彦監修『「相対性理論」を楽しむ本』読了。 特殊相対性理論と一般相対性理論を簡単に解説、さらにそこから導かれる宇宙論を紹介した本。 ここんとこSFモノを続けて読んでいて、その中で相対性理論だとか量子論だとかが当たり前のように出てきていた…

創世記機械

ジェイムズ・P・ホーガン著「創世記機械」読了。 物理学者のクリフォードは、政府機関で統一場理論の研究を進め、画期的な成果をあげる。これを応用すれば、宇宙中のエネルギーを自由に操ることができる。使いようによっては究極の兵器ともなり得るこの成果…

ストロボ

真保裕一著「ストロボ」読了。 プロのカメラマンとして成功を収めた喜多川。理想を求めていた若いころの考えも、いつしか妥協と安定に流されてしまった。そんな彼が50代から20代までの、人生の転機となった場面を振り返っていく。 これはよかった。電車…

天空の蜂

東野圭吾著「天空の蜂」読了。 自衛隊で開発中のヘリコプターが何者かによって無線操縦で奪われてしまう。そのヘリの行き先はなんと原子力発電所の真上。しかもヘリには子供が閉じ込められている。このままでは墜落して大惨事の可能性も。犯人の狙いとは一体…

ビジュアル時代の発想法

手塚眞著「ビジュアル時代の発想法」読了。なにしろ今年のテーマは「発想力」なので、この関係の本をあれこれチェックしてるわけで。 アマゾンをふらふらしててこのタイトルを見つけたときは『これだー!』と思ったのに、読んでみたらタイトルと中身が合って…

巨人たちの星

ジェイムズ・P・ホーガン著「巨人たちの星」読了。「星を継ぐもの」シリーズの完結編。 巨人ガニメアンたちがジャイアンツ・スターへ向けて出発してまもなく、冥王星の彼方からガニメアンからとおぼしき通信が入る。しかしそれはなんと英語による通信で、す…

ガニメデの優しい巨人

ジェイムズ・P・ホーガン著「ガニメデの優しい巨人」読了。「星を継ぐもの」の続編。 木星最大の衛星ガニメデの氷床に眠る謎の宇宙船を調査中の地球人調査隊。彼らの元に身元不明の宇宙船が飛来してくる。それはなんと、独自の飛行装置による相対論的時差の…

企画の教科書

おちまさとプロデュース「企画の教科書」読了。TV界の企画ヒットメーカーおちまさとが、自らの実例を交え企画立案のための考え方やコツをわかりやすく解説。TVで見ている唯一のバラエティ「学校へ行こう!」の企画をやってるのがこの人なんだよね。この…

ダークエンジェル 最終戦争

マックス・アラン・コリンズ著「ダークエンジェル 最終戦争」読了。 小説版の前作「スキン・ゲーム」に続くダークエンジェルの完結編。 ターミナル・シティという安住の地を得て、ジェネティック達は次第に世間に認められる存在になってきていた。そんなある…

星を継ぐもの

ジェイムズ・P・ホーガン著「星を継ぐもの」読了。1977年に出版されたSFもの。 月面のとある洞窟で、赤い宇宙服を着た、人間そっくりの死体が発見される。調べてみるとなんとこの死体は5万年前に死んだものだった。はたして彼はどこから来た何者なのか?…

梟の城

司馬遼太郎著「梟の城」読了。いや〜ずいぶん長くかかってしまった。 信長の時代、伊賀の忍者は信長の手により壊滅され散り散りとなってしまう。生き残りの重蔵は信長に代わって天下を治めた秀吉を恨みの対象として暗殺を企てる。しかし同じ伊賀の忍者である…

ダークエンジェル 戦闘前夜

TV版第1シリーズより以前の部分を描いている。オリジナル・シンディ他、仲間たちとのなれそめや、なぜ仕事の時は黒い服を着てるのかなど、細かい設定が語られていてファンにはうれしい1冊。

ダークエンジェル/スキンゲーム

マックス・アラン コリンズ著「ダークエンジェル/スキンゲーム」。 第2シーズンで終了してしまったTVシリーズのその後を描く。 ターミナルシティに立てこもったジェネティックたちは警察や軍に取り囲まれる。こう着状態が続く中、ターミナルシティの外で…

悪意

東野圭吾著「悪意」読了。 人気作家の日高邦彦が自宅の仕事場で殺害される。第一発見者は妻・理恵と日高の幼なじみである野々口修の2人。刑事の加賀は、野々口があやしいと感じ捜査を開始する・・・。 いや〜この本にはびっくりだ。なにがびっくりって、読…

娼婦の部屋 / 不意の出来事

吉行淳之介著「娼婦の部屋 / 不意の出来事」読了。 表題の「娼婦の部屋」をはじめ、初期の作品11編を収めた短編集。前に読んだ「原色の街・驟雨 」に比べると読みやすいが、内容的にはちょっともの足りなさを感じた。短編はわりと好きなんだけど、これに収め…

青の炎

貴志祐介著「青の炎」読了。 こないだこれの映画を観て、読みたくなったので。 読み終わってから改めて映画の出来を考えると、映画の方もすごく良く出来ていることがわかる。もちろん原作と違う展開の部分もいくつかあるけど、不必要な部分を削ぎ落として、…

心の起源〜生物学からの挑戦

木下清一郎著「心の起源〜生物学からの挑戦」読了。 自然科学である生物学の視点から「心」の説明を試みる本。人間には「心」があるが、動物にはあるのか?さかのぼって植物に「心」はあるのか?心の世界が開かれるための条件とはなんなのか?という疑問を、…

日本語の作文技術

本多勝一著「日本語の作文技術」読了。 「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」を目的とした技術を、豊富な文例で解説する実用書。 じつは前から、もっと文章力をつけたいなぁというのが自分の中にあって、そのためには毎日何か書くことを習慣づける…

朽ちた樹々の枝の下で

真保裕一著「朽ちた樹々の枝の下で」読了。 北海道富良野で森林作業員をする男が、ある日未明の森の中で女性と出くわす。崖から転落し意識を失った彼女を救出するものの、病院から逃げられてしまう。女性を捜し真実を突き止めるため調査を始めるが、そんな彼…

原色の街・驟雨

吉行淳之介著「原色の街・驟雨」読了。 表題の他に「薔薇販売人」「夏の休暇」「漂う部屋」を収めた短編。 タイトルになっている「原色の街」では、娼婦の街を舞台に、1人の女性が人を愛するに至る心の揺れ動きを冷静かつ微細な筆致で描き出している。 この…

海の上のピアニスト

アレッサンドロ・バリッコ著「海の上のピアニスト」読了。 船の上で生まれ、それから30数年、一度として陸地に上がらず過ごした天才ピアニストの人生を描いた作品。 この作品は一人芝居の脚本という形で書かれており、普通の小説とは少し違う。この人の生み…

覆面作家の愛の歌

北村薫著「覆面作家の愛の歌」読了。 新人の覆面作家、新妻千秋は天国的美貌をもつ大富豪の御令嬢。彼女が探偵となりあざやかに事件を解き明かしていく、3つの短編からなる作品。 わりと軽めのタッチで読みやすい。こういうキャラはTVドラマとかにありそ…

ローマ人の物語(7)勝者の混迷(下)

塩野七生著「ローマ人の物語(7)勝者の混迷(下)」読了。 拡大と発展を続けてきたローマもここにきて陰りが見え始める。これまでうまく機能してきた社会構造、政治のシステムがほころびを見せ始め、マリウスやスッラ、ポンペイウスなどといった小英雄がそれ…