巨人たちの星

osamu2003-07-28

ジェイムズ・P・ホーガン著「巨人たちの星」読了。「星を継ぐもの」シリーズの完結編。
巨人ガニメアンたちがジャイアンツ・スターへ向けて出発してまもなく、冥王星の彼方からガニメアンからとおぼしき通信が入る。しかしそれはなんと英語による通信で、すなわち地球はかなり以前から何者かにより監視されていたらしいのだ。やがてジャイアンツ・スターにはガニメアンの子孫であるテューリアンと呼ばれる種族が繁栄していることがわかる。地球人は彼らと交流を図るが、彼らは何かを隠している様子だった。果たしてそれはなんなのか、そして明らかになる陰謀の内容とは・・!?
んーこれは前2作に比べると今一歩だったかなぁ。前2作が理論を中心としたストーリー展開だったのに対して、本作はエンターテイメント色が強くてちょっと期待してるのと違うなぁという感じ。新しく出てきた宇宙人の持つ技術があまりに進みすぎてて、「なんだかよくわからんがとにかくスゴイ」で片付けられてしまってて・・。そりゃあハントの出番も少なくなるね、今回は誰が主人公なのかもはっきりしてなかった。
ただ最後まで読むと3部作が見事に大きな1つの話にまとまって、これまで引きずってきた謎もすっきり解決して気分がいい。
でもこの続きの「内なる宇宙」はもう読みません・・。