日本語の作文技術

本多勝一著「日本語の作文技術」読了。
「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」を目的とした技術を、豊富な文例で解説する実用書。
じつは前から、もっと文章力をつけたいなぁというのが自分の中にあって、そのためには毎日何か書くことを習慣づけるのがいいだろう、というのがここの日記を始めた理由の一つだったりもする。
自分の書く文章はよく「簡潔だ」という評価をもらうんだけど、簡潔なのではなくて、長く書くと文章がわけわからんちんになっちゃうから、細切れに書いてゴマかしてるだけなんだよね。
その点この本は、句読点をどこでうつべきか、修飾語の並び順はどうすべきかなど、普段なんとなくやってしまっていることを、非常に明快な論理で語ってくれるので、すごく勉強になった。
またこの本では、日本語においては主語は必ずしも必要なものではない、なんて説も載っている。主語+述語という構造は英語など外国語のものであるのに対して、日本語では述語があくまで中心であり、主語は修飾語と同じ程度の意味合いしか持たない、ということらしい。だからそのまま直訳しちゃったようなヘタな外国小説は読みにくいんだよね。例えば日本語で「コーヒーが飲みたい」に「私は」とつける必要はどこにもないもんね。英語では絶対必要だけど。この「主語否定説」は前から自分もちょっと思ってたことなので「おお!」と感心したね。
こうやって書いた↑この文章も、この作者からしたら全然ダメダメなんだろうな(笑)。もっと精進します、はい。^-^;