モンド

トニー・ガトリフ監督、オヴィデュー・バラン主演「モンド」。
南仏ニースを舞台に、どこからやってきたのかもわからず、身寄りも住むところもない不思議な少年モンドの大人たちとの交流を描くフランス映画。
特別ストーリー的なものはなく、少年モンドがニースの街をふらふらと彷徨い、好きなところで遊び、好きなところで寝る。食べ物を恵んでもらい、どこか寂しげな大人たちに優しくされる。そんなシーンで綴られていく。いかにもフランス的でしみじみとよかった。モンド少年がすごく魅力的。彼の無垢な笑顔にはホントまいった。この役は彼でなければできなかっただろうな。